インプラント臨床研究会特別研修会
日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士の岩本那奈です。
先週の日曜日に秋葉原で行われたインプラント臨床研究会特別研修会にスタッフと参加してきました。今年は歯周病で有名な弘岡先生と加藤先生をお招きし、過去最高の140名も参加者がいたそうです。
今回の内容はインプラント治療をするにあたって歯周病の治療がいかに大切か、歯周治療のやり方などをお話いただきました。歯周病の専門医の先生のお考えでは天然歯を残すためのインプラントという観点から治療を行っているため、インプラント主体の考え方のセミナーとは違い、磨きやすい補綴物の形やプラークコントロールの大切さを学ぶことができました。
歯周病のある方のインプラント治療は絶対に成功しません。まず残っている歯の歯周治療をし、口腔内の細菌を徹底的に減らすことがインプラントを長持ちさせ、天然歯の健康を維持する秘訣となります。歯周治療や定期メインテナンスは衛生士が多くを担うため、歯周治療のやり方や長期経過症例など非常に為になりました。
ヨーロッパで歯周病の専門医をやられていた先生のスライドはさすが英語の論文がびっしりでついて行くのにやっとでしたが(^^;)常に新しい論文を読んで世界の流れを知るという姿勢を見習いたいと思います。今も昔も結局プラークを除去するという治療法は根本的には変わらないので、改めて口腔内細菌の恐ろしさとプラークコントロールは大切だと感じました。
当院のスタッフも日曜日に勉強会に参加し意欲的で素晴らしいですね。今日学んだことを臨床に活かしていってほしいです。